【セーフティ共済/小規模企業共済】社長目線で節税/借入ポイントまとめ
創業6年目にしてようやく「セーフティ共済」と「小規模企業共済」への加入手続きを進めました。結論、セーフティ共済は加入するが、小規模企業共済には加入しないことにした。その理由を社長自ら経営者目線でまとめてました。
【参考サイト】
以下、公式ホームページなどを参照したが間違いがあるかもしれないので鵜吞みにせず自分でも必ず調べていただきたいです。
・経営セーフティ共済
https://www.smrj.go.jp/kyosai/tkyosai/index.html
・小規模企業共済
https://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/index.html
■経営者が考える共済加入のポイント
私は創業6年目。売上約1億円の起業を経営している社長です。私のような規模の会社で共済加入を検討するときに抑えておきたいポイントは以下の2つでではないでしょうか。
・節税対策になるか?
・倒産などいざというときに借入ができるか?
〇経営セーフティ共済(節税対策)
これは節税対策共済ですね。借入もできますが実質金利10%になるので借入を期待してはいけないでしょう。あくまで決算前に利益が出ていることが確定していたら最大240万を経費計上できる節税対策になるという理解をして加入を決めました。
■理由まとめ
約3年(3年4か月)加入していれば、資金が必要なときにいつでも掛け金100%で下ろせる。また、倒産や資金繰りが苦しいいざというときも掛け金に対して10倍の借入ができるのはありがい。
■掛け金(月額)
・5,000円~20万円まで(5,000円単位)
・年間最大240万
・約3年(3年4か月)で満期(800万)
■借入「一時貸付金」制度
解約手当金の95%を上限として借入。つまり満額800万のときは760万まで。
・返済:1年以内
・金利:0.9%
■借入「共済金」制度
・返済:5-7年
・金利:0%
掛け金の10倍まで。最大掛け金総額は「240万×3.4年」で800万。つまり、800万の10倍、8,000万まで無担保・無保証で借入が可能。
ただし、借りた金額の1/10が掛け金から引かれてしまうので実質「利子10%」だ。つまり、800万満額の掛け金で8,000万の借入をすると800万は消えるということだ。できるだけ銀行から借りるのが得策だろう。
■節税対策
決算時に業績がよければ翌年分の最大240万分(20*12ヶ月)を前納できる。つまり第5期決算で利益が出れば第6期分を前納できる。
・前納すると0.5%の割引。ただし前納は毎年手続きが必要
・加入期間1年以上で80%。40ヶ月(3.4年)以上加入すれば100%の返戻金になる。ただし返戻金は課税対象になる
×小規模企業共済(退職金対策)
結論、この小規模企業共済は「退職金」のための共済という理解に落ち着いた。退職金レベルでの節税しかできないし、退職金だから借入も現実的ではないレベル程度の制度だったため加入しないことにした。
■掛け金(月額)
1,000円~最大7万まで(500円単位)
■借入「貸付制度」
・返済:1年以内
・金利:0.9%(1年以上は14.6%にUP)
掛け金に対して最大9割でしか借入ができない。1000万借入するためには月5万掛け金で17年加入が必要。17年後に1,000万程度の借入で倒産危機を乗り越えるような状況はあまり想像できない。(たぶん3,000万くらいは必要)
この貸付制度の考え方はあくまで自分の支払った掛け金分を解約しなくても貸してあげるよ。程度のものだという理解。
https://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/about/loan/index.html
■退職金(貯金)
65歳以上になれば退職金を分割(or一括)でもらえる。
■節税対策
20年以上加入しないと資金が必要なときに解約すると元本割れになる。また倒産や退職の場合は積み立てた掛け金は一括でしか受け取れないので、一次所得が高くなるというリスクがある。